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執事ブームの先駆け!池袋「執事喫茶スワロウテイル」でお嬢様になろう
東京・池袋にある「執事喫茶スワロウテイル」は2006年にオープンし、英国ビクトリア朝時代の貴族のティーサロンをコンセプトにして、美しい空間と執事たちの優雅で、至れり尽くせりのサービスを組み合わせ、究極の「お嬢様体験」を提供する日本で最初の執事コンセプトカフェです。今回は編集部が「執事喫茶スワロウテイル」の人気の魅力を探ってきました!
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女性のニーズに応えて生まれた執事喫茶
「コンセプトカフェ(略称コンカフェ)」は1990年代後半、オタク文化の台頭に伴い始まったテーマ型の飲食形態で、店員と客が交流し、単純な飲食体験をインタラクティブなエンターテインメントに昇華させています。最も有名な例は、秋葉原発祥の「メイドカフェ」です。
当時、メイドカフェの主な客層は男性でした。女性客層にサービスを提供するために、K-BOOKS社が女性を対象に市場調査を行ったところ、女性客が求めているのは「本格的」であることが分かり、執事をテーマコンセプトとした飲食店をオープンすることとなり、2006年に「執事喫茶スワロウテイル」が、池袋の乙女ロードに誕生しました。
神秘的な英国風邸宅に入ってみると
JR、東京メトロ、私鉄など複数の鉄道が行き交うメガステーション「池袋」東口から、にぎやかなサンシャイン60通りと高架道路を抜けて約10分で「執事喫茶スワロウテイル」の入り口に到着します。地下鉄有楽町線「東池袋」駅も利用可能で、徒歩約10分。
階段を下り、廊下を進むと、両側の赤いレンガの壁と薄暗い照明が、まるで古いイギリスの邸宅に足を踏み入れたような気分にさせてくれます。廊下の突き当りのドアの後ろには、まっすぐに立った執事たちがお嬢様、お坊ちゃまの帰りを待っていました。
今日私たちを迎えてくれたのは、この邸宅のすべてをとり仕切る、最も高いポジションにあるハウススチュワードの「能見さん」と、主にハウススチュワードをサポートし、フットマンを育てるセカンドスチュワードの「伊織さん」でした。
「おかえりなさいませ、お嬢様」
ドアから中に入ると、執事たちがコートを脱ぐのを手伝ってくれ、持ち物も持ってくれて、お嬢様、お坊ちゃまを赤い絨毯のところにエスコートしてくれます。ここでようやく「執事喫茶スワロウテイル」の全貌を目にすることができます。これは、ドアを入ってすぐにダイニングルーム全体が見えてしまい、「家に帰ってきた」という雰囲気が損なわれてしまうのを避けるための、細やかな設計だそうです。
「執事喫茶スワロウテイル」の内装は、英国ビクトリア朝時代の貴族のティーサロンスタイルを採用しており、この時代のインテリアは、前時代の煌びやかさから一変し、シンプルで上品なスタイルになっています。空間には落ち着いた雰囲気が漂い、思わず話す声のボリュームを下げてしまいます。
その中で、天井の2つの立派なスワロフスキークリスタルシャンデリアが特に目を引きます。執事の能見さんによれば、ここは地下にあり天井が高くないため、圧迫感を与えないように、クリスタルシャンデリアをすべて分解してから室内で組み立て直すなど、空間を作るプロセスに大変手間をかけていることを説明してくれました。
席につくと伊織さんがメニューをみせてくれ、「お嬢様、今日は何を召し上がりますか?」と聞いてくれます。お茶だけでも40種類以上の選択肢があり、その多くは執事たちが自らブレンドしたオリジナルのフレーバーです。もし迷ったら、執事たちに聞いてみることもできます。執事たちはお嬢様の今日の気持ちや好みに合わせて勧めてくれます。
伊織さんのおすすめで、今回はバラの香りが漂う「ダイアナローズ」を選びました。ちなみに、ここで働く執事たちの多くは紅茶に関する資格を持っていて、紅茶に造詣の深い伊織さんは、ティーインストラクターの資格も持っています!
「執事喫茶スワロウテイル」には世界中から集めた様々な陶磁器のカップコレクションがあります。ウェッジウッド、マイセン、ロイヤルアルバートなど有名ブランドの優美なカップはとても魅力的で、どのカップアンドソーサーを手にすることができるか分からないのも、ここで食事をする時の楽しみですね。
中でも印象的だったのは、「執事喫茶スワロウテイル」一周年の時に、日本の磁器ブランド大倉陶園に特注したオリジナルカップアンドソーサー「ブルーバタフライ」です。上品な紺色のぼかし染めのソーサーに、ホワイトゴールドで縁取りされたカップ、カップの底には金色のアゲハチョウがプリントされていて、まさにここの代表的なカップアンドソーサーと言えます。
高級レストランに匹敵する絶品グルメ
今日のお食事は「執事喫茶スワロウテイル」の看板メニューである3段のアフタヌーンティー「アンナマリア」です。一番上の段には店のパティシエが作ったケーキ、2段目はイギリス風スコーンと自家製プリザーブ、スコーンとプリザーブは何種類もの味の中から選べ、口の中でホロホロと崩れるようなスコーンは紅茶とよく合います。3段目はサンドイッチ、冷製スープとキッシュです。お皿の上のすべての料理は月替わりで内容が変わり、その都度旬のおいしさを味わうことができます。
3段のアフタヌーンティーは下の段から食べるのが一般的で、次の段のお皿の交換や、カップにお茶をつぎ足す時には、テーブルの上の小さな鈴を揺らしてください。澄んだ「チリン、チリン」という音を聞くと執事がすぐに来て、サーブしてくれます。
初めて「帰宅」したお坊ちゃま、お嬢様の多くは、定番の3段アフタヌーンティー「アンナマリア」を注文しますが、「執事喫茶スワロウテイル」の軽食類もいただく価値があります。6月に提供された「大葉と神威豚のオイルパスタ」は、北海道神威豚と初夏の旬野菜を使用しており、一見普通に見えますが、豊かな香りと爽やかな味わいが口の中一杯に広がり、本当に驚くほどおいしいです。
もう一つの「トムヤムクンリゾット」はタイ風創作料理の盛り合わせで、とても柔らかいチキンが添えられていて、ほんのりスパーシーなリゾットは、口に入れた瞬間クセになり、もう一度味わいたい絶品グルメです。雰囲気、サービス、食事のすべてがそろっていることが、「執事喫茶スワロウテイル」の高い人気が十数年も続いている理由だと思います。
執事になるためには
2人の執事の話では、一人前の執事として認められるためには、まずいくつかの厳しい訓練課程を経て、敬語のほかに、優雅な話し方や、立っているときの姿勢などの体の動かし方を練習する必要があるとのことです。また、店内にはお茶や飲み物が多いため、紅茶やティーカップに関する知識を覚えることも重要です。その後、試験に合格してはじめて、サロンの舞台で、お嬢様やお坊ちゃまにお仕えすることができるそうです。
最も高いポジションにあるハウススチュワードは胸にダイヤモンドをつけ、セカンドスチュワードは胸にルビーをつけてますが、ほかにサファイアなどもあり、執事の衣装や宝石の違いを観察するのもここで食事をする時の楽しみの一つです。
お嬢様、坊ちゃまたちも守らなければならない「ハウスルール」
このティーサロン空間の雰囲気やコンセプトを守るために、「帰宅」された旦那様、奥様、お嬢様、お坊ちゃまにも守らなければならない「ハウスルール」がいくつかあります。まず、食事中は、外部の喧騒を一時的に忘れるために、スマホやカメラの使用が禁止されています。
また、移動する時には執事が前方をエスコートすることになっていて、トイレに行く際も、ベルを振って、執事が席に来て、お嬢様、お坊ちゃまが椅子から立ち上がるのをサポートしてくれるのを待たねばなりません。決して室内をひとりで歩くことがないように注意してください。
このような厳粛そうな空間では、マナーを知らないと笑われるのではないかと心配する人もいるかもしれません。でも二人の執事は、ここを、マナーを学ぶ場所としてもかまいませんし、テーブルマナーについてわからないことは質問をしてくれてもよいと言ってくれました!彼らは日本語のほかにも英語を話せますし、翻訳機を使ってコミュニケーションを取ることもできます。執事と話をしたいなら、ベルを鳴らして来てもらうこともできるので、スマホのことはしばらく忘れて、執事とのコミュニケーションを楽しみましょう。
「執事喫茶スワロウテイル」の食事時間は100分(夕食時間110分)です。時間が近づくと執事がテーブルのそばに来て、お会計のタイミングであると教えてくれます。「家に帰ってきた」というコンセプトなのに、支払いの話をすることは雰囲気を壊すのではないかと疑問に思いませんか?でも本当に心配する必要はありません!執事たちの話術は決して失望させることはありません。いったい彼らはどのような方法で支払いと終了時間を教えてくれるのか、ここではネタをバラさないようにします。ご自身で一度体験してみてください。
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