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家族と一緒にゆったり自然に溶け込める 「町田薬師池公園 四季彩の杜」
日本各地に何度も訪れたことがある人は、旅行中に新しいことを体験するため、あまり知られていない穴場スポットへ行きたいと思いませんか?豊かな自然や緑があるだけではなく、地元の特産物がある直売所、カフェ・レストラン、図書館、興味深いイベントが定期的に開催されている公園はいかがでしょうか。そこは、家族や友達と一緒に癒される憩いの場に違いありません。日本各地を紹介する「Area of Japan」の今回の特集「友達・家族へおすすめの場所」では、東京郊外にあるそのような公園「町田薬師池公園 四季彩の杜」をご紹介します。ぜひ行ってみてください。
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「町田薬師池公園 四季彩の杜」について
「町田薬師池公園 四季彩の杜」は、2020年4月に正式オープンした町田市が運営する公園です。公園は141,654平方メートルで、東京ドーム3つ分もの広さなります。西園(ウェルカムゲート)、薬師池公園、町田市フォトサロン、町田ぼたん園、町田えびね苑、町田リス園(200匹もの可愛いリスと触れ合える)、町田ダリア園、七国山ファーマーズセンター、ふるさと農具館など、9つのエリアで構成されています。自然や四季の景色を楽しもうと、市内外から年間約70万人もの人々が訪れています。用途の異なる施設が集まっているため、1日中ゆったり過ごすなど、さまざまな体験ができるのがこちらの公園の魅力です。
全ての施設を詳しく紹介したいところですが、今回の記事では見どころを深くお伝えするために、編集部が実際に訪れた「西園」と「薬師池公園」に絞ってご紹介します。
「町田薬師池公園 四季彩の杜」は、東京の最南端で神奈川県に隣接しており、緑豊かな自然環境に囲まれている町田市に位置しているという特徴もあります。町田市を訪れれば、賑やかな首都の中に、このような平和な場所があることに驚くことでしょう。実際、休日にリラックスするために町田市を訪れる人も多いそうです。
町田駅は町田市の中心に位置しています。新宿駅、渋谷駅、横浜駅からわずか30分ほどで簡単にアクセスすることができます。 駅周辺にはショッピングセンターや飲食店、商店街が多数あります。 しかし、駅から少し離れると、高層ビルや賑やかな人々の代わりに、丘陵の風景、緑が多い公園、野菜の畑などが目の前に現れます。快適さと自然との調和を両立できる素晴らしい市なのです。
町田薬師池公園 四季彩の杜へのアクセス
新宿駅から小田急線快速急行で町田駅まで(所要時間約30分)。その後、小田急「町田駅」北口(POPビル先)21番乗り場から本町田経由鶴川行き、または本町田経由野津田車庫行きバスで「薬師池」か「薬師ヶ丘」停留所下車。
バスは「神奈川中央交通株式会社」で「町田駅」から「薬師池」停留所までおよそ30分で到着します。(運行状況により到着時間が大幅に変わることがありますのでご了承ください)。西園(ウェルカムゲート)、ダリア園へ町田方面からお越しの方は、「今井谷戸」停留所が最寄りとなります。
詳細はこちらです。
町田薬師池公園 四季彩の杜へ来園のタイミング
園内にはさまざまな複数のエリアがあるので、まずはホームページで行きたい場所の情報を確認することをおすすめします。特に「町田ぼたん園」や「町田えびね苑」などの花園は開花時期のみに開園となりますので、事前にWEBサイトで情報をチェックしましょう。
丘陵地帯に建つ里山集落のような複合施設がある「西園」
西園は、来園時の受付となるメインエントランスとして、2020年4月にオープンしました。ここでは、開花時期やイベント、園内の各施設への行き方など、「町田薬師池公園 四季彩の杜」全体に関する様々な情報をコンシェルジュに聞くことができます。日本語以外に簡単な英語対応もありますので、日本語が分からな外国人観光客も安心して楽しむことができます。
西園は広大な敷地で、木々に囲まれている丘陵地帯に建てられました。ここには、ライブラリー・ラウンジ、ラボ・体験工房、カフェ・レストラン、町田産の野菜や加工食品を扱っている直売所、農園、果樹園、雑木林と芝生広場、展望広場があります。各施設が隣接しているのではなく、山岳地帯であるこの地域の地形に合わせて、それぞれが異なる高さに点在し、階段とスロープで繋がっていることが魅力的です。これによって、周りにたくさんの木々がある自然環境の解放感を感じ、散歩しながらリラックスすることができます。また、全ての棟は、緑豊かな自然空間の中で際立つ、黒い杉板の外壁が付けられています。この建築全体は2020年度グッドデザイン賞を受賞しました。
町田産の野菜や加工食品が揃っている直売所
まずは入口すぐの直売所を訪れました。 このエリアはインフォメーションカウンターにも隣接しているので、来園してから初めに向かうといいでしょう。 町田産の野菜や果物から、加工食品、お酒、工芸品まで、様々な地元の特産品がずらりと並んでいます。
こちらの野菜や果物は、地元の農家が自ら栽培・収穫しているものなので、新鮮で旬な食材がたくさんあります。普段スーパーで買う食材とは違い、食品ごとに味や特徴、調理方法が明記されているので、ぜひ参考にしてみてください。また、こちらの野菜や果物は一般的なスーパーに比べると比較的安いそうです。
町田市名産品の焼き菓子「こがさかベイク」と地元の米を使った日本酒「純米尾根桜」はお土産として購入することができます。
さまざまな調味料やおつまみも種類があり、上の写真のように「チーズのオイル漬」各種など、スーパーでなかなか見かけない珍しい商品も充実しています。
花と木々に満ちた空間で散歩をしよう
残念ながら、私たちが来園したのは 8 月末頃だったので、公園の花や果物は旬ではなく、ひまわりは数本しか残っていませんでした。しかし、開花時期に行けば、菜の花、ひまわり、コスモス、そしてあまり見かけることがない珍しい月桂樹やタチアオイの野草など、さまざまな花を鑑賞することができます。
小さな畑では無農薬野菜を育てており、珍しい野菜を見ることができます。花の種まきや野菜の収穫体験、作物を使ったワークショップ、耕運機体験など、さまざまなイベントが開催されているので、ぜひ参加してみてください。イベントの参加はこちらから予約することができます。
花や野菜に加えて、ブルーベリー、オリーブ、柑橘類などを植えた果樹園もあります。すべて農薬を使用せずに害虫や病気を排除するための環境を整備して、手作業で育てています。
農園や果樹園を一通り見終わったら、正門へ戻る道なりに進んでください。木々に囲まれた小道を歩いていくと、都会の喧騒の中ではなかなか味わえない、新鮮な自然の空気、静けさ、心に安らぎを感じることができます。
カフェ・レストラン「44 APARTMENT 薬師池店」でゆったりとオーガニックフードが楽しめる
公園を一周散策した後、お昼にはカフェ・レストラン「44 APARTMENT 薬師池店」で休憩しながらランチを楽しむことができます。
「44 APARTMENT 薬師池店」は、大きなガラス窓が設置されているおかげで、風通しが良く広くて明るい空間になっており、窓の目の前にある芝生広場と緑の絶景を眺めることができます。高い天井、ドーム型の形、木製の装飾で空間全体に居心地の良い豪華な雰囲気をもたらします。このレストランは、カウンターとテーブルの2つのエリアがあります。
料理は、米、野菜、牛乳、卵など、地元で生産された食材を中心に作られています。チキンまたはビーフにサラダが付いたライスプレートも注文できます。また、ベジタブルカレーやフライドポテトとスープ付きのハンバーガーセットもあります。フード以外にも、トーストした「こがさかベイク」のパンの上にバニラアイスが乗った「バニラカスタード」、「メルトクリームティラミスアフォガート」、そして町田の北島牧場の牛乳を使った薬師池店限定のソフトクリームなどおしゃれなスイーツがたくさんあります。
イートインメニュー以外にも、公園内の好きな場所で食べることができるカレーやハンバーガー、サンドウィッチなどのテイクアウトメニューも用意しています。 涼しい日には、ピクニックバスケット(バスケットに軽食が入ったセット)を購入して、芝生広場で楽しむ人が多いそうです。
家族と一緒にアウトドア活動やイベントを楽しめる
カフェ・レストランのすぐ後ろにある芝生広場は、子ども連れのご家族にぴったりな遊び場です。大人がバーベキューパーティーの準備に追われている間、子供たちは走ったり、遊んだりすることができます。公園でBBQをする際には、「44 APARTMENT 薬師池店」のサービスを利用することができます。レストランではレンタル道具や食材の提供サービスを実施しています。大きな荷物を持たず、手ぶらで来ても、家族や友達とワイワイ盛り上がれるBBQパーティーができます。
また、生産物を紹介したい町田市の農家や食加工品、クラフトマン向けに「LOCALファーマーズマーケット」などの定期イベントが開催されるのも西園の特徴です。参加者は町田市の農産物などを購入することができます。他にも、さまざまなイベントやセミナーが開催されていますので、詳細はホームページでご確認ください。
自然と歴史的建造物の調和する薬師池公園
西園のすぐ隣にあるエリアは「薬師池公園」です。町田市を代表する公園として知られており、2007年には「日本の歴史公園100選」に選ばれました。
この公園の中心である薬師池は、かつては「福王寺池」と呼ばれていました。昭和以前まで、福王寺池はこの地域の農業のために湧き水を堰き止めて利用されていました。その後、江戸時代の火山噴火や土砂崩れの影響で3回ほど土砂で埋まりましたが、周辺の村の人たちが再び溜池を掘り直し、徐々に面積が変わっていき、現在のような池になったのだそうです。
池、森、野生生物などの豊富な自然があるため、1961年に自然保護を目的として、福王寺池の周辺を開発して都市公園にすることが決定されました。15年の計画と建設を経て、1976年4月に総面積約102,800平方メートルの「薬師池公園」がついに開園しました。
色とりどりの花が彩る日本の四季の美しさ
薬師池公園は、日本の四季折々の美しさを、さまざまな花で鑑賞できる場所です。3月頃に訪れると、公園全体がピンク色に染まる桜の景色が見られます。5月~6月は花しょうぶ、6月中旬~7月上旬は梅雨を告げるアジサイ、淡く爽やかな香りを放つピンク色の大賀ハスなど、夏は数え切れないほど多くの花の季節です。公園を訪れるのには、6月がおすすめの時期だそうです。
また、秋はもみじやイチョウの色が変化し、公園全体が一味違った美しい景色に変わるので、訪れるのにうってつけの時期です。 一方、晩冬は椿や梅が美しい季節となっています。
時の流れを刻む歴史的建造物
薬師池の西側には、国指定重要有形文化財の「旧永井家住宅」と東京都指定有形文化財の「旧荻野家住宅」の2つの江戸時代の古民家があります。
旧永井家住宅は17世紀後半に建てられた農家の住宅で、後に町田市に寄贈されました。1975年に町田公園に移され、復原されました。こちらは多摩丘陵地域の典型的な農家だと言われています。 ここに来ると、当時の農業で使用されていた農業機械や道具をたくさん見ることができ、当時の人々の生活をより鮮明に感じられます。
2軒目は、かつて荻野家が所有していた江戸時代後期に建てられた旧荻野家住宅です。当時、この家は住宅と一体となった病院として建てられました。その後、荻野家は町田市に寄贈され、1972年に町田市美和町に移築復原されました。 農村の家ですが、町家のような特徴を持っているのが魅力です。
2軒の古民家を訪ねた後は、「やくし茶屋」という茶屋に立ち寄ってみてください。薬師池のすぐそばにあり、周りは木々に囲まれており、食事しながら景色を眺めて休憩ができます。ここで団子やあんみつなどのスイーツが味わえます。
薬師池公園に隣接する薬師堂と大イチョウ
薬師堂はもともと福王寺の所有でした。天平年間(729〜749年)に奈良時代の行基が開基したと伝えられています。もともとは別の場所に建てられましたが、後に取り壊され、1883年に薬師池公園に再建されました。境内に薬師如来像が安置されていることから、現在の「薬師堂」と改称されました。そしてこの建築の特徴は、総欅造りで入り口にまりを抱えた獅子の彫刻が施されていることです。 境内には采女霊神(うぬめれいじん)と稲荷の神像が安置されています。
薬師堂の前には、薬師堂のシンボルとされる大イチョウがあります。推定寿命は500年、高さは35m、幹周りは5m近くあり、1976年に町田市の名木百選に選ばれました。
この辺りには竹林やベンチが並び、園内を歩いた疲れを癒せる憩いの場所です。
町田薬師池公園 四季彩の杜 - 東京の静かな緑のオアシス
面白い見どころがたくさんある、緑豊かな「町田薬師池公園 四季彩の杜」はいかがでしたか?東京の定番の場所に行くのではなく、家族や友達と一緒にまだ知られていない「町田薬師池公園 四季彩の杜」に足を運んで、自然豊かな環境の中でさまざまなアクティビティを体験してみてはいかがでしょうか。 次回の東京旅行の際に、ぜひ訪れてみてください。
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