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400台以上のクレーンゲームが一堂に大集結!迷子になりそうな東京の大規模クレーンゲーム専門店「タイトーステーション 府中くるる店」

窓越しにアームを操作して景品を挟み取るクレーンゲームは、日本では老若男女、国籍を問わず大人気のゲームです。近年、多くのメーカーが様々な新しいクレーンゲームを出すだけでなく、景品の種類もますます豊富になっています。一度試してみたいと始めたばかりの人はもちろん、経験豊富なゲームの達人も、いつでもクレーンゲームに無限の楽しみを見出すことができます。今回編集部では、そんなクレーンゲームの魅力を深く探るために、400台以上のクレーンゲームを設置している、オープン当初、ギネス記録にも認められた「タイトーステーション 府中くるる店」を訪れました!

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クレーンゲームの起源

これらの物(景品)を吊り上げ機のような機械で挟んで取るゲーム機は、日本では「クレーンゲーム」と呼ばれています。通常、透明の箱の中に景品が陳列されており、プレイヤーはゲーム機のコントロールパネルに設置されているレバーやボタンで内部のアームを操作します。そしてゲーム機内に陳列されている景品を挟んだり、ひっかけたりして、指定の落とし口に入れることで、景品を獲得することができます。

通常、プレイヤーがクレーンゲームで獲得できる賞品のことを景品といいます。また、クレーンゲームなどで提供される景品は、クレーンゲーム専用にデザイン・製作された、「アミューズメント専用景品」となっています。これらは一般の店舗や市販では販売されておらず、ゲームセンターやクレーンゲームでゲームをプレイすることでしか入手できない特別感があることが特徴の一つです。

日本クレーンゲーム協会によると、世界初のクレーンゲームは19世紀にアメリカで誕生し、キャンディーディスペンサーが使われていました。日本では1965年頃、日本の太東貿易株式会社(現在の株式会社タイトーの前身)が国産初のクレーンゲーム機「クラウン602」を開発して発売しました。その後、多くのメーカーもクレーンゲーム市場に参入し、独自のゲーム機種を発売しました。クレーンゲームは、1980 年代頃から日本のゲームセンターでよく見られるようになりました。

以来、今日に至るまでクレーンゲームの人気は衰えることがなく景品を取る過程の挑戦や     刺激に加えて、成功したときの達成感も相まって、何度もプレイせずにはいられなくなります。ゲーム機のなかに置かれた多彩な景品も、多くの人が思わず挑戦したいと思う大きな理由の一つでしょう。

ギネス世界記録を獲得した「タイトーステーション 府中くるる店」

今回、編集部はクレーンゲームの魅力をもっと理解するべく、東京の西部、府中市にある、クレーンゲーム400台以上を揃えるクレーンゲーム専門店「タイト ーステーション 府中くるる店」へ行ってきました。2020年にグランドオープンした「タイトーステーション 府中くるる店」は、開業した年に世界で最もクレーンゲームを設置している店として即ギネス世界記録にれ、それ以来、多くのYoutuberが訪れて動画を撮っているようです。

編集者が訪れたのは金曜日の朝、京王線府中駅南口から歩いて1分足らずで駅直結のショッピングセンター「府中くるる」に到着、エスカレーターで地下1階「タイトーステーション府中くるる店」へ向かいました。

平日の雨天にもかかわらず客足は鈍ることなく、開店と同時に多くの来場者が入店しました。第一印象は広々とした空間で、550坪の店内には400台以上のクレーンゲームが面白い配置で並んでいます。目の前に広がるカラフルなクレーンゲームの世界は見ているだけで胸がワクワクしてきます!

豊富で多彩なゲームの種類

当日は、「タイトーステーション 府中くるる店」の店員さんの案内で、店内のいろんなエリアを見て回りました。エリアは大きく分けて、お菓子コーナー、模型コーナー、ぬいぐるみコーナー、日用家電コーナー、小型模型コーナー、クレーンアームの操作が苦手な方でも楽しめるスウィートランドコーナーに分かれています。店内では不定期にゲーム機の陳列が入れ替わるので、訪れるたびに新しい発見があるでしょう。

また、各エリアのクレーンゲームは機種の設計も異なります。たとえば、クレーンアームに数やサイズの異なる爪が装備されており、爪を動かすにはゲーム機の前にある操作レバーやボタンを使用したり操作したりしてから、左右に、または前後に移動させ、適切な位置で停止します。一般的にアームに爪が 2 つある機械は「二本爪」、 3 つある機械は「三本爪」と呼ばれています。 それぞれの爪の種類や特徴によって「つかむ」、「はじく」、「押す」、「引っ張る」など、おすすめの力の加え方があります。

この種のゲームは、並行に設置された2本の棒の間に景品を置くように設計されており、景品を獲得するにはバーから落とす必要があります。これは「橋渡し」と呼びます。

登場し続ける新しくて精巧な景品たち

クレーンゲームの醍醐味の 1 つは、ゲーム機内に陳列されている多彩で目移りしそうな豪華景品の数々に他なりません。近年日本では世代の変化に伴い、従来の一般的なぬいぐるみだけでなく、人気アニメや名作とコラボレーションしたキャラクターモデルや人形、分野を超えたブランド品とのコラボグッズや、クレーンゲーム用に特別に企画・製作された限定品や家電製品、スナック菓子など、想像もつかないような景品がクレーンゲームの景品として利用されるなど、時代の流れに応じたユニークな景品が数多く開発されています。

店員さんによると、好きなキャラクターの人形を集めに来るファンも多く、またアニメや漫画の模型景品をつかっているものがとても大人気です。このほか、お菓子は常に人気があります。たとえば、上の写真に映ってる人気のスナック菓子「じゃがりこ」特大サイズは、クレーンゲーム限定の「アミューズメント専用景品」のため、クレーンゲーム機以外では手に入れることができません。

「タイトーステーション 府中くるる店」では1プレイ10円のお菓子と雑貨のゲーム機もあり、とても人気があります。こちらも交通系ICカードなどの非接触型デジタルウォレットで気軽にプレイできます(※現金は不可)。

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初心者の楽しみかたは?

編集者のように経験の浅い初心者の場合は、いつでも現場の店員さんにアドバイスを求めるといいでしょう。店員の主な仕事は、毎日新しい景品を入れ替えたり、定期的にゲーム機に並べられた景品を整理したりするだけでなく、来店したお客様に楽しんでもらうことも重要であると店舗スタッフが教えてくれました。

そのため、ゲーム機種の操作方法がわからない場合や、ゲーム中に頻繁に止まってしまい、クレーンアームが景品に届かない場合、景品が詰まってしまった場合でも、ゲーム機の台の窓に貼られているQRコードをスキャンすると、店員さんが来てくれて、やり方を教えてくれたり、景品の位置を調整してくれたりします。ゲーム機に陳列されている景品が好みのデザインでない場合でも、景品を取る前なら、店員さんお願いして別のデザインの景品に変更してもらうことができます。

訪日外国人観光客だと言葉の壁で店員さんとコミュニケーションがとれないのではないかと不安になるかもしれませんが、「タイトーステーション府中くるる店」には英語や中国語を話す外国人客の来店も多いため、スマホの翻訳機能を使って店員に尋ねる人も多く、日本語が分からないから楽しめないという心配は要りません。

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注意すべきポイント

店員さんが、楽しむ上で気を付けたいポイントを教えてくれました。たとえば、一部のゲーム機では取っていい景品の数が制限されています。通常、1プレイヤーが獲得できる景品の数を規定する標識がゲーム機に掲示されています。また、ゲーム中にゲーム機を揺らしたり叩いたりしてはいけません。ゲーム機の中に他に気に入った景品アイテムがあって、ご希望の場合は、プレイを始める前に店員さんに景品の交換を手伝ってもらうことができます。景品の獲得後に、交換をリクエストすることはできません。

クレーンゲームの支払い方法は、現金のほか、交通系ICカードなどのデジタルウォレットやQRコードなどの電子決済も利用可能です。一部支払いができないなど、一部のゲーム機では支払い方法が制限されています。これらは通常、ゲーム機に明記されているため、プレイし始める前に確認することをお勧めします。

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尽きないクレーンゲームの魅力

日本を代表するゲーム文化のひとつともいえるクレーンゲームは、景品が人を惹きつけるだけでなく、その中に多くがクレーンゲーム専用の「アミューズメント専用景品」であるため、手に入れたければ、自分の腕と運に頼って手に入れるしかないでしょう。東京の有名なゲームセンターとしては、秋葉原の電気街や池袋乙女ロード、大阪の日本橋のほか、編集部が今回訪れたクレーンゲーム機専門店「タイト ーステーション 府中くるる店」もおすすめです。次回日本を訪れる時は、クレーンゲームを巡る旅をして、全身でクレーンゲームの創造性と活力を体感してみましょう!

この記事に掲載されている情報は、公開時点のものです。

ライター紹介

Fuchi
Fuchi Pan
台湾出身、東京在住。手仕事の器や好きなものに囲まれる暮らしに憧れています。
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