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日本酒のお供、やきとり。じつは豚肉もやきとりだった!?
やきとりとは鶏肉以外にも豚肉などがあることを知ってましたか?鶏肉と豚肉の見分け方や部位の名称を写真付でわかりやすく紹介。日本人にとってお酒のお供の代表格であるやきとりの楽しみ方を紹介します。
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豚肉もやきとり!?
日本の飲み屋街には、やきとり(焼き鳥)屋さんがたくさんあります。
また、「やきとり」と看板は出していなくても、居酒屋に入るとメニューにはたいていやきとりがあるものです。
それぐらい、やきとりは日本人にとって馴染み深いお酒のお供なのです。
昔から日本人は、やきとりを好んで食べていました。というのも、1689年(江戸時代)の料理本に、「鳥を串にさし薄霜ほど(ふわっと少し)に塩をふりかけ……」と、調理法が出てくるらしいのです。
その頃から、既に神社の参道などではやきとりが売られていたと言われていますが、庶民の間に本格的に広まったのは「やきとり屋」が誕生した幕末から明治にかけてなのだとか。
興味深いのは、メニューに「やきとり(鶏)」と書いてあっても、その中には「やきとん(豚や牛の串焼き)」が含まれていることがあること。
「やきとり屋」が誕生した当時から鶏や牛、豚の肉や臓物を串に刺して焼いたものすべてを「やきとり」と呼んでおり、その流れが現代にも引き継がれているようです。
日本人にとってはどちらも美味しいのでまったく問題ありませんが、海外の方の中には、宗教上の理由で食べられない、という人もいるでしょう。
そこで、簡単な見分け方をご紹介します。
これって鶏? 豚? いったい何の肉?
メニュー表で「やきとり」と「やきとん」をしっかり分けて表記しているお店もありますが、すべて一緒くたに「やきとり」の名称で記載しているお店もあります。
こういったお店で、何の肉なのかを見分けるにはどうしたらよいでしょう?
ひとつの手段として、各メニューの名称に注目する、という方法があります。通常、やきとりのメニューの表記は、「使われている部位」の名称をそのまま用いているはずです。
たとえば、
もも 皮 手羽 ハツ 砂肝 ぼんじり
これは鶏肉の部位の名称です。
もも(右)
皮
手羽
ハツ
砂肝
ぼんじり
こちらはいかがでしょう?
バラ ハツ レバー ガツ コブクロ シロ タン
似ているようですが、これは豚肉の部位の名称です。
バラ
ハツ
レバー
ガツ、コブクロ
シロ
タン(下)
「肉の部位」を示す名称を覚えておくと、何の肉を使っているのかある程度見当をつけることができます。ただし、注意も必要です。見ていただくとわかる通り、ハツ(心臓)は鳥にも豚にもあります。また、お店によって例外的な名称を使っていたり、同じ名称でも指している部位がお店によって微妙に異なっていたりする場合もあります。
宗教上の理由や、アレルギーなどのため、絶対に食べられないもの(食べてはいけないもの)がある場合には、事前にお店の人にたずねるのが確実でしょう。
やきとりの楽しみ方
やきとりの楽しみ方のひとつに、「味付け」があります。やきとりの味付けは一般的にタレか塩の二種類で、ほとんどのお店で、注文をするときに好きな方を指定することができます。海外の方が気になるのは、あのタレは一体何からできているのか? ということではないでしょうか。タレは「やきとり屋の命」とも言われていて、各店が代々受け継がれてきた秘伝のレシピを持っています。
ただ、ベースに用いている調味料はある程度共通していて、どのお店も「醤油」「みりん」「砂糖」の3つを調合しています。お店によってこの配合の割合が異なるのはもちろん、ショウガやにんにくなどの薬味を混ぜるなどして、各店が独自の味を打ち出しているのです。
いくつかのやきとり屋さんをまわって、タレの味比べをしてみる、なんていうのも楽しいかもしれませんね!
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