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お土産にしたい!奈良の伝統工芸品5選
古都・奈良の伝統工芸品というと、何を思い浮かべますか?今回は多岐にわたる奈良の伝統工芸品の中から、現代の生活でもカジュアルに使えるアイテムを5つご紹介いたします。
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1. 手ぬぐい(日本市)
湿度が高い日本特有の夏の気候のもと進化した日本風タオル、手ぬぐい。かさばらず、高い速乾性と吸水性を誇り、使うほどに柔らかくなるのがその魅力です。端を縫わないことで速乾性はさらに高まり、衛生面でも安心。写真の手ぬぐいは、1716年創業、日本の工芸品をベースにした生活雑貨を扱う中川政七商店によるもの。この手ぬぐいに用いられている手捺染という技法では、一色ごとに型を作ります。そして、染料を一色ずつ生地の上から刷り込んで染めるため、裏表それぞれに表情の違いがあり、細かい柄と深い色合いを楽しめる仕上がりに。写真の手ぬぐいをはじめ、ご当地にちなんだ特産品や季節ならではのギフトは日本市 奈良三条町店で購入できます。現代に息づく工芸の技を手に取って楽しんでみてはいかがでしょうか?
中川政七商店「奈良てぬぐい 鹿せんべい屋 春」
日本市 奈良三条店
2. 奈良団扇(池田含香堂)
700年代に誕生した奈良団扇の特徴は、長い年月を経て確立された、なめらかな曲線美が魅力の「透かし彫り」。それは、20枚重ねた和紙を独自に開発した小刀で彫る技術「突き彫り」によって実現しました。竹の骨組みは、一般的な団扇の2倍、約70本を贅沢に使用。それにより、透かし彫りが一面に施された団扇でも、心地よい風を感じます。モチーフは鹿や鳳凰など、約100種の奈良にゆかりがあるものたち。扇の紙は、職人特注の手漉き伊予紙を使用しており、色は赤、白、黄、茶、水の5色。経年変化による色あせはあるものの、20年以上使えるのは嬉しいですね。写真の奈良団扇は、現代において奈良団扇を唯一制作販売する、池田含香堂で購入できます。1800年代に創業の同店を支える6代目の当主が制作した、貴重かつ洗練されたその細やかな美を、ぜひ手に取って楽しんでみて。
池田含香堂「奈良団扇」
池田含香堂
3. ふきん(ねっとわーく ぎゃらりー ならっぷ)
古来、日本人は就寝時に害虫から身を守るため、寝床を覆う網のカバー「蚊帳」を使っていました。その蚊帳を作るために誕生したのが、奈良の伝統産業・蚊帳織り。蚊帳が時代の流れと共に使われなくなると、蚊帳織りの技術はふきんに生かされるようになります。その特徴は、粗目の仕上がり、通気性、丈夫さ。蚊帳産業を通じて培われた技術は、まさにふきん制作に求められる技術そのものでした。写真の「蚊帳の夢ふきん」は、ねっとわーく ぎゃらりー ならっぷで購入できます。種類は蚊帳生地2枚重ねから8枚重ねまでと多様で、サイズもさまざま。日本の歴史と共に進化してきた、奈良の職人の知恵が詰まった蚊帳織りふきんをぜひ、毎日の暮らしに取り入れてみませんか?
ねっとわーく ぎゃらりー ならっぷ「蚊帳の夢ふきん」
ねっとわーくぎゃらりー ならっぷ
4. 奈良筆(あかしや)
800年代、中国から日本に筆づくりの技法が渡ったことで始まる奈良筆の歴史。1本の筆に10種類以上の動物の毛を用いる技法は、日本で誕生したものといわれています。その中でも「練りまぜ」と呼ばれる技法は、奈良筆の特徴のひとつ。穂首に含まれる複数の動物の毛のバランスが均等になり、余分な毛が除去できるよう、何度も練りまぜ制作します。写真の筆は1716年創業のあかしやによるもの。あかしやの奈良筆は、全て機械を用いず、職人の手によって制作されています。また、12年以上の実務経験を積み、かつ試験に合格したもののみしか手に入れられない伝統工芸士の資格を持った職人が作る奈良筆も展示販売。その真価を、ぜひお手に取ってお確かめください。
あかしや ショールーム
5. 手漉き和紙(あかり工房吉野)
600年代に誕生したといわれている吉野和紙。楮(こうぞ)に白土を混ぜて漉くなど、約50回の工程を経て制作される高い強度を持つ和紙は、朝廷や寺院にて重宝されてきました。現代では、手漉きならではの薄くきめ細かな風合い、優しい素材感が評価され、書道紙以外にもインテリアに用いられるなど、活躍の場が広がっています。写真の照明は、そんな奈良伝統の吉野和紙を用いて、あかり工房吉野が制作したものです。照明は、あかり工房吉野、奈良ホテル売店にて展示販売。あかり工房吉野のギャラリー見学は予約が必要ですが、奈良ホテル売店は7:30 am - 8:30 pmであればいつでも訪問が可能です。眺めているだけで優しい気持ちになれそうな和紙ならではの優しい灯りをぜひ、生でお楽しみください。
あかり工房吉野による、手漉き和紙を用いた照明
奈良ホテル売店
いかがだったでしょうか?ぜひ、お土産を通じて奈良の伝統工芸をお楽しみくださいね!
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