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訪れる前に知っておきたい!長崎県の基礎知識
訪れるエリアの特徴を前もって知っておけば、より楽しく観光できますよね。そこで今回は、九州地方・長崎県についてをご紹介。知識を深めて充実した旅を楽しんでくださいね。
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長崎県はこんなところ
歴史
九州地方の北西部に位置する長崎県では、古くから海外との交流が盛んに行われていました。16世紀半ばに現在の平戸市にポルトガルの貿易船が来航。スペインの宣教師によりキリスト教が布教され、教会も多く建てられました。17世紀半ば〜19世紀半ばには、国交を制限していた日本のなかで唯一の西洋文化を受け入れる窓口に。そのような歴史から異国情緒を感じる文化や町並みが多く残っています。また長崎市は、広島に続いて原子力爆弾が投下されたことでも知られる街。爆心地周辺には世界の恒久平和への願いを込めて公園がつくられています。
気候
全体的に温暖で寒暖差の小さい気候が特徴。梅雨(雨季のこと)から夏にかけては年間降水量の約30%もの雨が降り、温暖多湿となります。年平均気温は約17℃、年平均降水量は約1,850mm。
気質
かつて海外交易の拠点となっていた長崎県には、開放的で伝統や慣習にとらわれない先進的な人が多いといわれています。また、早くから外国の文化に触れ、食べ物も豊富であったため、おおらかで好奇心旺盛。西洋文化の影響で、身分の上下を気にする人が少ない傾向にあります。
方言
九州地方を代表する方言は、標準語で「〜です(desu)」「〜ですよ(desuyo)」を意味する「〜ばい(bai)」「〜たい(tai)」。同義で使用されるものでも「〜さ(sa)」「〜さね(sane)」は、長崎特有の表現です。また同じ県内で話されている言葉でも、エリアによってアクセントによる違いがあります。
交通アクセスガイド
長崎県までのアクセス
東京や大阪からは飛行機の利用がおすすめ。羽田空港から長崎空港までは約1時間50分、伊丹空港や関西空港からなら約1時間15分で到着します。鉄道でもアクセス可能ですが直通列車はなし。東京駅から福岡の博多駅まで新幹線で約5時間(新大阪駅からは約2時間半)。そこからさらに特急列車で約2時間かかります。長崎空港には上海、ソウルからの国際線も就航。
県内の交通手段
一部エリアには私鉄も走っていますが、主にJR線やバスを使って移動します。長崎市内を観光する際は路面電車が便利。運賃は大人120円、小人60円。長崎駅の観光案内所などで購入できる1日乗車券(大人500円、小人250円)がお得です。
代表的な観光スポット
長崎市のなかで有名なのが「グラバー園」。長崎港の開港時に来日した英国人商人・グラバーらの旧邸宅の敷地を利用したスポット。国指定重要文化財である彼らの邸宅や園内に移築した古い洋館のほか、四季折々の花や高台から見渡す港や山々、街の風景も楽しめるんですよ。市内では、国内に現存する日本最古の教会「大浦天主堂」や「鍋冠山」の展望台から望む夜景も必見。そのほか、かつて外国人の避暑地として開かれた「雲仙温泉」、城や西洋建築、教会などが点在する異国情緒あふれる城下町「平戸」など、県内各地に多彩な見どころがあります。
食べておきたい名物グルメ
ぜひ食べておきたいのが「ちゃんぽん」です。明治時代、中華レストランの店主が中国人留学生のために作ったものが評判になり、長崎名物となった麺料理です。特徴は中国から伝来した唐灰汁を加えた麺の独自の風味とやわらかさ。スープは豚骨もしくは鶏ガラから取ったもの。具材には豚肉やアサリ、エビ、キャベツ、人参…など、いろんな食材を使用します。ちゃんぽんから派生した「皿うどん」も有名。もっちりとした太麺と具材を炒めてつくるタイプと、揚げた細麺にとろみをつけたスープと具材をかけるタイプの2種類があります。また海に囲まれた場所にあるため、新鮮な海の幸が手頃な価格で食べられるのも魅力ですよ。
お土産にはコレがおすすめ
お土産には「三川内焼」や「波佐見焼」といった伝統工芸品を選んでみては?いずれも400年以上の歴史がある磁器で、白磁に呉須(藍色顔料)で絵付けしたものが多いのが特徴。三川内焼は朝廷や、将軍家への献上品としてつくられてきたもので、繊細で優美な絵柄が描かれています。一方、庶民の日常使いの器として親しまれてきたのが波佐見焼。伝統的な意匠からモダンなものまで、時代に沿って変化してきた多彩なデザインが魅力です。お菓子なら、ポルトガルから伝わって独自の進化を遂げた長崎名物「カステラ」がおすすめ。卵と小麦粉、水飴などを使ってしっとりと焼き上げたスポンジケーキの一種です。賞味期限は1週間前後なので、購入の際は注意してくださいね。
※長崎の伝統工芸品
※カステラ
いかがでしたか?その土地ならではの雰囲気や食文化を体感するのも旅の醍醐味。この記事で知識を深めて長崎を満喫してみてくださいね。
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