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白と黒の対比が美しい!国宝・松本城の魅力に迫る
松本市のシンボル「松本城」は400年あまり前に築城された名城。現存する5重6階の天守閣のなかでは日本最古といわれる国宝のお城です。今回はそんな「松本城」の楽しみ方をご紹介!
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松本城とは
標高590mの盆地内平地に位置する平城。国宝「大天守」は1593~1594年にかけて築造されたものです。外観は下から上に向かって細くなる形状の5重造りに見えますが、内部には3階に外から見えない階がある6階建てです。
9:00am~4:00pmの間は、本丸庭園内に武将や忍者の装束を着た「おもてなし隊」が登場!一緒に写真撮影もできますよ。
※天候により時間等が変更になる場合があります
天守(本丸庭園内)観覧料 ※松本市立博物館との共通券:大人610円、小・中学生300円、小学生未満無料
まずは建物の美しさを堪能
松本城は北アルプスを借景にした雄大な景色の中に立っています。天守は壁面上部を白漆喰、下部を黒漆塗りの下見板が覆う造り。この白と黒の対比が絶妙な美しさを演出しています。
天守閣について
天守群は「大天守・乾小天守・渡櫓・辰巳附櫓・月見櫓」の5棟によって形成される連結複合式。天守閣の上からは、周囲のお濠と市内を360度展望でき、天候がよければ標高3,000m級の山々が連なる北アルプス連峰を望むことができます。
異なる時代の天守・櫓が結合
「大天守・渡櫓・乾小天守」の築造当時は、各地域の大名が領土争いをしていた時代。そのため弓・鉄砲を放つ用途の窓が115か所も設置されるなど、戦うことを想定した備えをもっています。それから40年後の江戸時代(1603年〜1867年)初頭、世の中が平和になると、戦う備えをほとんどもたない「辰巳附櫓・月見櫓」の優雅な2棟を築造。それぞれに性格の違う時代の天守・櫓が複合された天守群は日本唯一のもので、松本城の特徴のひとつです。
月見櫓
「月見櫓」は三方向に開口部が設けられており、柱と「舞良戸」という横に桟を打った薄い板戸だけで仕立てられた建物です。名月を楽しむ晩にはこの舞良戸を外し、畳敷きの部屋から月を愛でていたと考えられます。また、三方を朱色の漆塗り回縁が巡っており、見るからに泰平な世の建造物であることを感じさせる造りと言われています。
黒門
お城の本丸へ入る重要な入口にあたる正門。そのため格調高い正式な門という意味を込め、当時の最高の色調であった「黒」の名が冠されていたと考えられています。一の門と二の門から構成されており、現在のものはそれぞれ1960年、1989年に復興・復元されたものです。
二の丸御殿跡
城主の居所と政庁を兼ねていた「本丸御殿」が存在していた時代には、副政庁として機能していた「二の丸御殿」。やがて本丸御殿が焼失した後は、全機能が二の丸御殿に移され、政治の中枢機関として使われていました。敷地は約6,270平方m、部屋数は約50あったとか。現在では史跡公園として御殿跡を平面復元し、見学できるように整備されています。
城下町散策を楽しもう
松本城周辺には、城郭を中心に計画的に造られた城下町が広がっています。白壁と黒なまこ(瓦と漆喰で仕上げられた外壁)の蔵が軒を連ねる「中町通り」や、古民具・骨董など50近くの店舗が並ぶ「縄手通り」など、そぞろ歩くだけでも楽しいエリアがそろっています。
歴史的価値の高さと美しさで人気を誇る「松本城」、いかがでしたか?ぜひ実際にその人気を確かめに行ってみてくださいね。
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