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1,300年以上の歴史を誇る世界遺産・興福寺の見どころ徹底大解剖
東大寺と並び、古都・奈良を代表する観光スポットとして有名な「興福寺」。世界遺産に登録される寺院で、国宝や重要文化財も多数保有しています。今回は、そんなお寺の見どころをご紹介します。
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興福寺とは?
東大寺や春日大社などで有名な奈良公園内に位置するお寺。かつて日本で栄華を極めた「藤原氏」の帰依したお寺として強大な権勢を誇り、鎌倉時代(1185年〜1333年)には大和守護職の実権を掌握。実質的に大和国(現在の奈良県)一帯を支配していました。
一時荒廃したこともありますが、現在でも広大な敷地を有するお寺で、東大寺や法隆寺と並ぶ南都7大寺(奈良の7つの大寺)の一つに数えられています。1,300年以上の歴史を誇る日本屈指の古刹で、数多くの国宝や重要文化財を擁していることでも有名。「古都奈良の文化財」として、世界遺産にも登録されているんですよ。
見どころはここ
東金堂
726年に当時の天皇が叔母の病気快癒を祈願して建造したお堂で、現在の建物は1415年の再建。「寄棟造り」という屋根の様式などが古い時代の雰囲気を色濃く伝える建造物で、国宝に指定されています。堂内には「木造文殊菩薩坐像」などの国宝4点、「銅造薬師如来坐像」などの重要文化財2点が安置されています。
拝観料:大人300円、中高生200円、小学生100円
五重塔
730年に建てられた奈良のシンボルとも言える仏塔(釈迦の遺骨を納めた墓標)で、国宝に指定されています。被災を幾度も繰り返し1426年に再建された建物で、その高さは50.1m。平瓦と丸瓦とを交互に組み合わせた「本瓦葺き」をした屋根など、奈良時代(710〜794年)の特徴を随所に残す建物です。
ぜひ見ておきたいのは、奈良公園内にある「猿沢池」からの眺め。池に塔が反射してシンメトリーな絵になる風景が広がっているので、撮影スポットとしてもおすすめ。特にライトアップ時の景色は幻想的ですよ。
三重塔
1143年に創建された仏塔(国宝)。現在の建物は1180年の被災後すぐに再建されたもので、北円堂とともに興福寺最古の建造物とされています。高さは19.1m、初層は4.8m。五重塔と同じく本瓦葺きの屋根で、平安時代(794年〜1185年)の建築様式を伝えています。
北円堂
日本に現存する八角円堂(八角形の仏堂)のうち、最も美しいと賞賛されるお堂で、創建は721年。現在の建物は1210年ごろに再建されたものですが、本瓦葺きの屋根など創建当初の姿を留めています。八角の一面は4.9m、対面径は11.7m。国宝に指定されています。そんな北円堂からは、当時都がおかれていた平城京を一望することができました。
また北円堂の南に位置する、西国三十三所観音霊場の第九番札所「南円堂(重要文化財)」も見どころの一つ。後の調査で、建物の土台をつくる際に土地の神様を鎮めるため、当時の通貨である和同開珎や隆平永宝をまいていたことが明らかになっています。日本最大の八角円堂とされており、八角の一面は6.4m、対面径は15.5mです。
国宝館
僧侶が食事をする「食堂(じきどう)」のあった場所に建てられた宝物館。館内には、そのほとんどが国宝・重要文化財に指定されている多くの仏像や絵画、工芸品などが収蔵されています。なかでも「阿修羅像」は傑作として、現在も多くの人を魅了します。
※2017年12月31日(日)までは耐震工事のため休館中
拝観料:大人600円、中高生500円、小学生200円
いかがでしたか?この記事を読んで興味を持った方は、ぜひ一度興福寺を訪れてみてくださいね。
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