知ったら食べたくなる!関東地方の名物料理7選

1. もんじゃ焼き(東京都)

小麦粉を多めの水で溶いてウスターソースなどで味付けした生地に、キャベツ、揚げ玉、切りイカなどの具を入れて鉄板で焼く料理。東京下町育ちの人には特になじみ深いローカルフードです。グツグツドロリとした不思議な食べ物に見えますが、口に運ぶととろりとした部分とカリッとした部分が楽しめ、食感や味がなかなか面白いですよ。焼くのは店員さんにまかせるもよし、自分たちでやってみるのもよし。お酒を飲みながら仲間と作るのもおすすめです。もんじゃ焼きを食べるなら東京中央区の月島もんじゃストリートが有名です。

2. よこすか海軍カレー(神奈川県)

もとはイギリス海軍の軍隊食であったカレー。旧日本海軍が軍隊食に取り入れ、1908年に発行したレシピを再現したカレーです。小麦粉とカレー粉から作るため、一般的なカレーよりもあっさりとしていますよ。栄養バランスを考え、サラダと牛乳をセットで提供するのがルール。現在の海上自衛隊では景色のかわらない海上で曜日感覚がなくなるのを防ぐため、毎週金曜日はカレーを食べます。そのことから金曜日は大盛りサービスや割引サービスを行う店が多くあります。横須賀市内にある、カレーの街よこすかの認定店でのみ食べることができます。

3. なめろう(千葉県)

とれたての魚を漁師が船上で調理するために考案されたといわれる、房総半島の郷土料理。刺身にショウガ、シソ、ネギ、味噌をのせて粘りが出るまで包丁でたたきます。皿をなめるほど旨いからその名がついたなどといわれ、アジのなめろう、サンマのなめろうなど使用する魚の名前がつくことも。新鮮な魚と味噌が濃厚な旨みをひきだし、日本酒との相性抜群です。酢をつけて味の変化を楽しむのもおすすめ。ぜひ地酒と合わせて食べてみてくださいね。

4. おっきりこみ(埼玉県・群馬県)

こねた麺生地をヘラの上から直接鍋の中へ切り込むことからその名がついた、埼玉県北部・秩父地方や群馬県の郷土料理。醤油、または味噌ベースのスープに小麦粉の生麺を下ゆですることなく根菜や季節の野菜と煮込むので、打ち粉として使われた小麦粉がスープに溶け出してとろみがつくため、寒い季節に体が温まる家庭料理として食べられてきました。現在では多くの飲食店で提供されています。濃厚な旨みのつゆをたっぷり吸ったおっきりこみを楽しんでくださいね。

5. こんにゃく料理(群馬県)

全国の約9割のこんにゃくを生産している群馬県。サトイモ科のこんにゃく芋から作られており、低カロリーで植物繊維が豊富なことから近年ヘルシー食材としても人気です。ぷにぷにとした食感をもち、さまざまな味付けで楽しめますよ。群馬県では、古くから伝わる郷土料理からゼリーまで実に豊富なこんにゃく料理が食べられます。なかでも、こんにゃくの美味しさと文化を学べる「こんにゃくパーク」は、無料でこんにゃく料理のバイキングが食べられるとあって大人気。世界遺産富岡製糸場から車で15分なので、セットで訪れるのがおすすめです。

6. 宇都宮餃子(栃木県)

餃子の本場中国に出兵した旧陸軍の兵士が餃子のレシピを持ち帰ったのが始まり。餃子の材料のひとつであるニラの生産量が全国で一位二位を争う、夏暑く冬寒い内陸型気候の栃木県ではスタミナをつけるために、豚肉・ニラ・ニンニクの入った餃子が好まれたのが発展した理由です。市内には多くの餃子専門店があり、はしごして楽しむのもおすすめ。「来らっせ本店」には、常設の5つの餃子専門店と日替わり店舗があり、一度にたくさんの味を楽しめますよ。揚げ餃子、焼き餃子、水餃子など店ごとに特徴があるので、ビール片手にお気に入りの餃子店を見つけてみてはいかがですか。

7. 納豆料理(茨城県)

日本人に古くから親しまれている納豆。納豆とは、大豆を納豆菌によって発酵させたもので、腸内環境を整える健康食品としても知られています。茨城県では納豆づくりが盛んで、日本一の生産量を誇るほど。納豆を初めて食べる人は、独特のにおいとねばねばに躊躇するかもしれませんが、ハマれば実に美味しい食べ物なんですよ。水戸の居酒屋や飲食店には納豆オムレツ、納豆天ぷら、納豆パフェなどアレンジメニューがたくさんあります。ノーマルな納豆は苦手でも本場水戸で思わぬ味に出合えるかも!

名物料理には、土地ごとの歴史と食べ続けられてきた地元の愛情がたっぷり詰まっています。訪れた際は、名物料理をぜひ味わってくださいね。