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訪れる前に知っておきたい!中国地方の基礎知識

訪れる街の特色を知っておけば、旅をより満喫することができますよね!そこで今回は、岡山・広島・山口・鳥取・島根の5県で構成された中国地方についてをご紹介。この記事を読んで知識を深めてみてくださいね。

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中国地方はこんなところ

歴史

中国地方は、岡山、広島、山口、鳥取、島根の5つの県で構成される地方ブロック。古代より大陸文化の影響を受けていた北九州と大和朝廷の中心地域との中間地帯にあることから、文化や政治、経済の回廊地帯としての役割を果たしていました。なかでも瀬戸内海沿岸の「山陽地方」では海運を利用した商業都市が繁栄し、その賑わいを今に伝える港町も多数。一方、日本海側の「山陰地方」では、かつて出雲・松江を中心に古代出雲文化が隆盛。神話の舞台となった土地としても知られています。

気候

気候は、日本海側の「山陰地方」と瀬戸内海側の「山陽地方」で大きく異なります。山陰地方は、冬になると雪が降ることも多く、鳥取県全域や島根・岡山・広島の一部地域は豪雪地帯となっています。一方、山陽地方は年間を通して雨の少ない気候。温暖で、冬は晴天の日が多いのが特徴です。

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気質

岡山県民は、理知的で理論的。進取の気性に富んでおり真面目ですが、計算高いといわれています。陽気で楽天的な性格の人が多いのが広島。祭りや遊び、派手で楽しいことが大好きですが、飽きっぽさはNo.1です。山口県民は「義」を大切にする武士気質。負けず嫌いの見栄っ張り。頑固で、好き嫌いがはっきりしている人が多いです。鳥取や島根では地方によって性格が大きく異なり、米作中心の鳥取県東部には粘り強い勤勉タイプが多く、口ベタで保守的。商品生産が盛んな県西部は、商人気質の人が多いのが特徴です。島根県東部の人は真面目で勤勉。排他的なところもあり、仲良くなるのに時間がかかるといわれています。一方、県西部には明るく積極的で、さっぱりとした性格の人が多いです。

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方言

中国地方で話されている方言は「雲伯方言」と「中国方言」に二分されます。雲伯方言は、鳥取県西部と島根県東部、隠岐諸島で話されている言葉。「し(si)」や「す(su)」などの音が「ち(chi)」、「つ(tsu)」などに聞こえるのが特徴です。そのほかの地域で話されているのが中国方言。標準語で「〜だから(-dakara)」と言う時は「〜けえ(-kee)」や「〜けん(-ken)」を使用。「〜だ(-da)」という場合、山陰では標準語と同じですが、山陽では語尾が「〜じゃ(〜ja)」になるのが特徴です。





交通アクセスガイド

中国地方へのアクセス

東京からは飛行機の利用が最も便利。いずれの県へも1.5時間前後で到着します。岡山、広島、山口へは新幹線でのアクセスも良好。東海道・山陽新幹線で3〜4.5時間程度です。大阪からなら、岡山、広島、山口へは新幹線で約1〜2時間、鳥取へはJR特急列車で約2.5〜3時間ほど。島根へは飛行機なら1.5時間前後、新幹線+JR特急列車なら3〜4.5時間ほどかかります。また、広島空港、岡山空港、米子空港には、アジア圏発着の定期直通便が就航しています。

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中国地方内の交通手段

中国地方には、JRの路線が複数敷かれています。他都市や他県へ東西に移動するなら、瀬戸内海側を走る山陽本線や日本海側の山陰本線など。南北なら伯備線、芸備線、山口線などを利用します。広島市内での移動に便利な路面電車や、山口〜島根県西部を走行するレトロなSL列車などもぜひ使ってみてくださいね。





代表的な観光スポット

日本で唯一、社殿や大鳥居が潮の満ち引きのある場所に建つ「厳島神社」と、世界平和への祈りが込められた「原爆ドーム」。広島の2つの世界遺産をはじめ、中国地方には多くの見どころがあります。岡山なら白壁や格子窓のある家々が連なる「倉敷美観地区」の美しい町並み、山口なら日本三大鍾乳洞の「秋芳洞」やその上に広がる石灰岩のカルスト台地「秋吉台」の自然美は必見。鳥取観光の定番は「鳥取砂丘」。10万年の歳月をかけ、少しずつ積み上げてできた日本最大級の砂丘です。そして島根には10月になると、八百万の神々(神道における数多くの神々の総称)が集まるとされる「出雲神社」があります。縁結びの神・福の神として有名で、全国各地から参拝客が訪れる神社なんですよ。





美観地区(岡山県)





出雲大社 神楽殿(島根県)

食べておきたい名物グルメ

中国地方を訪れるなら、瀬戸内海や日本海で獲れた新鮮魚介は必食。特に広島の「牡蠣」は有名で、旬の冬以外にもぷりっと大ぶりで濃厚な味わいなんですよ。岡山で楽しみたいのは、上品な甘みととろけるような食感が魅力の「サワラの刺身」。山口を訪れるなら、ぜひ「ふぐ料理」にチャレンジを。なかでも刺身は、味はもちろん、その盛りつけの美しさも楽しめる逸品なんですよ。鳥取を代表する食材といえば、冬の味覚「かに」。ボイルしてご飯の上に散らしたり、混ぜたりした「かにめし」は、鳥取駅の駅弁(駅で売られているお弁当)としても有名です。島根を訪れるなら「白イカ(剣先イカ)」などの海の幸のほか、名物グルメ「出雲そば」にも挑戦して。そばの実を殻ごと引いた黒っぽい麺が特徴で、香りも高く、栄養価も抜群です。





牡蠣(広島県)





ふぐさし(ふぐの刺身(山口県))

お土産にはコレがおすすめ

お土産には、その土地ならではのものを選びたいですよね。岡山なら、1,000年の歴史を持つ「備前焼」はいかがでしょう?釉薬をかけずに焼き締める伝統的な焼き物なんですよ。古くから茶人に珍重されてきた、山口の焼き物「萩焼」もおすすめ。いずれも使うほどに味がでる風合いが人気です。広島土産には、熟練の職人による手作りの筆「熊野筆」をセレクトしてみては?1本1本丁寧につくられた筆は質が高く、世界中のメイクアップアーティストに愛用されているんですよ。鳥取なら伝統工芸品「因州和紙」を使用したハガキやしおり、ランプシェード。島根ならやさしい肌ざわりと透明感が魅力の「八雲塗漆器」もおすすめ。漆を塗り重ねた美しいお箸や手鏡などもあるんですよ。





備前焼(岡山県)





熊野筆(広島県)

いかがでしたか?この記事で知識を深めたら、今度は実際に訪れてみて、街ごとの魅力を体感してくださいね。



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