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日本を訪れる前に知っておきたい!和食のコース「会席料理」とは?
日本を旅するなら色々な種類の和食を味わいたいですよね。少し高級なお店や旅館では「会席料理」という形式で和食のコース料理が提供されることが多いようです。今回はそんな「会席料理」の豆知識をご紹介!
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会席料理とは
宴席にてお酒をたしなむための料理のこと。献立の構成はあまり厳密ではありませんがコース形式になっていることが多く、お酒とともに料理を楽しんでから、最後に汁物と香の物でご飯を食べるのが特徴です。江戸時代(1603〜1867年)以降に発達したもので、現在では日本料理の主流となっています。
懐石料理との違いは?
「会席料理」の同音異義語に「懐石料理」というものがあります。「懐石料理」は禅宗と深く関わる「茶道」から生まれたもの。「会席料理」がお酒とともに楽しむ料理であるのに対し、「懐石料理」は茶の湯の際のメインであるお茶を飲む前にもてなされる食事のことを指します。茶道の心である侘び・寂びが料理として表現されており、ご飯と汁物が食事の最初に提供されることも特徴のひとつ。禅宗の厳しい修行の際に、空腹や寒さを一時的にしのぐために「懐」に温めた「石」を入れるという行為が文字の由来となっています。
コースの献立例
献立に一定の決まりはありませんが、一般的なコース例を取り上げてみましょう。
1. 先付け
料理の最初に出される前菜。お酒とともに出す「酒の肴」のことです。
2. 椀物
旬の味や香りを楽しむ、お椀に入れられた汁物のこと。お酒や前菜を食べた後に口の中をリフレッシュする役割があります。
3. 向こう付け
お刺身や酢の物などの料理。
4. 焼き物
主に魚などの海鮮を焼いた料理。シンプルな塩焼きだけでなく、味噌などで多彩に味付けされているものも一般的です。具材は、松茸・筍などの季節を感じさせる野菜の場合もあります。
5. 煮物
野菜や魚介などを炊き合わせたものなど。シンプルながら上品な味付けのものが多く見られます。
6. 強肴
揚げ物・酢の物・茶碗蒸しなどのことを指します。お酒がさらに進むような味付けであることが多いです。
7. ご飯と留め碗、香の物
お酒や料理の締めくくりとして供される、ご飯と汁物、そして漬け物のこと。
8. 水菓子、甘味
最後はデザートとして、季節のフルーツや和菓子が供されます。
食べるときに気をつけたいこと
会席料理を楽しむ際に、いくつか気をつけたい点があります。
服装などの身だしなみ
最近は椅子のお店も増えましたが、畳に座るタイプの昔ながらのお店もありますので、タイトな服やスカートは避けるのがベター。また、繊細な香りを楽しめるよう、香水は控えめに。アクセサリーや長い爪も食器を傷つけてしまう恐れがあるので注意しましょう。
気をつけたい食事のマナー
日本では、お茶碗や汁物椀、手のひらサイズの小皿などの器は手に持って食べるのがマナー。また、箸を休めるときは箸置きに乗せること。器の上に渡してのせるのはNGです。そのほか、箸の先から汁をたらしながら口に運ぶ・どれを食べるか迷って箸先を動かす・食べ物に箸を刺して食べるという行為もマナー違反なのでご注意を。
いかがだったでしょうか?全国の料亭や和食店、旅館などで提供される「会席料理」、ぜひ一度食べてみてくださいね。
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