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訪れる前に知っておきたい!長野の基礎知識

訪れる街の特色を知っていれば、旅はさらに楽しくなりますよね!そこで今回は、信州とも呼ばれる「長野県」についてをご紹介。この記事を読んで知識を深めてみませんか?

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長野はこんなところ

歴史

今から4万年ほど前の骨器やナウマンゾウの化石、縄文時代を代表する遺跡「尖石遺跡」など、太古の遺跡が発掘されている長野。7世紀中頃に行われた政治改革により「信濃国」が成立し、1876年にほぼ現在の県域となりました。
馬の産地として知られ、中世(12世紀末〜16世紀末)には武士たちが強力な騎兵として活躍しましたが、有力な戦国武将は育たず、甲斐国(現在の山梨県)にほぼ全域を支配されるようになりました。近世(16世紀末〜19世紀中頃)に入ると上田・松本などの藩が分立し、城下町が発展。街道が整備され、妻籠宿、奈良井宿などの宿場町は多くの旅人で賑わいました。
山や谷によって地域が分断されている長野県にとって、交通網の整備は大きな課題でしたが、今では高速自動車道や新幹線などが開通。県内外との交流に大きな変化をもたらしました。

気候

内陸部に位置する長野県は、全県的に「内陸性気候」に属しています。1日の最高・最低気温の差、1年のなかでも最も暑い時期と寒い時期の気温差が海岸地方に比べて大きいのが特徴。湿度は低く、年間降水量も少なめですが、梅雨の時期にはまとまった雨が降ります。県北部で冬の寒さが厳しく、季節風の影響では雪の日が多くなります。

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気質

理屈っぽくて議論好きといわれる長野県民。シャイな人が多く仲良くなるのに時間がかかりますが、打ち解けるととても親切にしてくれます。北信(県の北半分)の人は真面目で几帳面な傾向があり、曲がったことが大嫌い。冗談が通じないことも。南信(県の南半分)は、比較的おおらかで積極的な傾向にあります。

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方言

国内で4番目に広く、隣接県が最も多い長野県。各地域ごとに独特な方言があり、さらに近隣地域の影響も受けているので、多種多様な言葉が使われています。そのため、県内でも地域が違えば意味の通じない言葉もあります。また、標準語に直訳できない微妙なニュアンスを含む言い回しもあるなど、それぞれに豊かな表現力を持っています。





交通アクセスガイド

長野までのアクセス

東京や大阪からのアクセスは鉄道が便利。東京駅から長野駅までは新幹線で約1時間20分、国宝「松本城」がある松本駅までは新宿から特急列車で約3時間で到着。大阪からは新幹線と特急列車を利用して、長野駅まで約4時間、松本駅へは約3時間で行くことができます。現在、松本空港には国際線の就航はありませんが、国際化の計画が進められています。

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県内での交通手段

公共交通機関での中〜長距離移動は、県内の主要都市をつなぐJR線がメイン。長野と軽井沢(長野県にある人気のリゾート地)を結ぶしなの鉄道や、松本から上高地方面に向かう松本鉄道などのローカル線もあります。各都市内などでの短距離移動には、地域ごとに走る路線バスも利用して。





代表的な観光スポット

長野県の観光エリアは大きく6つに分類されます。県庁所在地・長野を有する「北信濃」エリアにあるのは、県を代表する観光名所・善光寺。およそ1,400年の歴史があり、本堂は国宝に指定されています。「日本アルプス」エリアには、日本最古の木造天守閣である国宝・松本城。山岳景勝地・上高地でのハイキングも人気です。夏の避暑地として全国的に有名な軽井沢が含まれているのが「東信州」エリア。南北を旧街道が貫く「木曽路」エリアでは、妻籠宿や奈良井宿といった風情ある宿場の町並みを楽しむことができます。険しい山々に囲まれた「伊那路」エリアは、登山客らに人気。「諏訪」エリアには、霧ヶ峰高原や蓼科高原などの名だたる高原や、国内で最も古いとされる神社・諏訪大社、夏の花火大会が有名な諏訪湖などの見どころがあります。





食べておきたい名物グルメ

美しい水と空気、3,000m級の山々がそびえる起伏に富んだ土地を有する長野には、山や川、森などからの自然の恵みや、質の高い農作物が多数。気候・風土が培った食文化があり、それらには先人たちの工夫がたくさん詰まっています。たとえば、「信州そば」。寒冷で火山灰土の多い長野は米作りに適さず、代わりにそばの栽培が盛んに行われていました。そのため、そば食文化が発展。県内のそば屋の数は日本一といわれています。また、麦や稗などの雑穀類の生産も盛んで、そばやそれらを粉にしたものを練って生地をつくり、山菜やあんこなどの餡を包んで焼いて食べる「おやき」も代表的な郷土の味。より寒く水温が低くなるほど、やわらかで美味しくなるといわれる野沢菜を塩で漬け込んだ「野沢菜漬」も伝統的な食べ物です。

※画像は「信州そば」





お土産にはコレがおすすめ

長野県には伝統工芸が各地にあり、なかでもお土産におすすめなのが、飯山の「内山和紙」や奈良井の「曲物」。400年の歴史を持つ内山和紙は、楮と呼ばれる植物の繊維のみが原料。楮を雪上に広げて天日にさらすことによって雪のような白さを生み出し、熟練の手漉きの技できめ細やかな仕上がりに。文房具やランプシェードなど、さまざまな紙製品の素材として使用されています。「曲物」も、400年以上の伝統を誇る工芸品。薄く加工した天然木を円形や楕円形に曲げ、つなぎ目を樹皮で縫い合わせて漆を塗り仕上げられた木箱で、お弁当箱などの製品が人気です。お菓子なら、長野名産のりんご丸ごと1個を蜜漬けにし、パイ生地で包んで焼いた「信州まるごとりんごパイ」がおすすめ。

※画像は「曲物」





いかがでしたか?記事を読んで知識を深めたら、今度は実際に訪れて土地の空気を肌で感じてみてくださいね。



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