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《徹底解説》初心者向け!集めて楽しい「御朱印巡り」のはじめ方

神社やお寺を参拝した証しとしていただける御朱印は、色鮮やかな朱印と毛筆で書かれた文字が美しく、最近は、御朱印集めを楽しみとする人が増えてきています。そこで今回は御朱印について詳しくご紹介します。

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御朱印がいま注目を集めている!

神社やお寺を参拝した際にいただくことができる「御朱印」は、参拝の記念となるだけでなく、朱印と墨書の組み合わせがデザイン的にも美しく、集めたものをアート作品のように鑑賞するのも楽しいということで、近年、若い女性を中心に御朱印集めがブームになっています。御朱印帳を持って神社仏閣を巡り、御朱印を集める女性を表す「御朱印ガール」という言葉も登場し、ちょっとした社会現象になるくらい注目されているんですよ。









千葉県南房総市・能蔵院の梵字で書かれた御朱印はまるでアート作品のよう

御朱印はなぜ生まれたの?

「御朱印」の起源は諸説ありますが、お寺に写経を納めた証明としていただく「納経印(受付印のようなもの)」にあるとされ、室町時代(1336年〜1573年)には行われていたともいわれています。それが次第に、写経を納めなくてもいただける「参拝印」のようになり、江戸時代後期(18世紀半ば〜19世紀半ば頃)には、社寺を巡りながら御朱印を授かるという現在のスタイルに近いものに変化していきました。
御朱印は「納経印」と呼ばれることもあり、今でも納経しないと御朱印をいただけないお寺もあるんですよ。





御朱印帳はどこで手に入れるの?

御朱印をいただくためには、御朱印帳という御朱印専用の帳面が必要になります。蛇腹(じゃばら)と呼ばれる、アコーディオンのようにページが折りたたみ式になっているものや、和綴じ(わとじ)と呼ばれる、和紙を束ねてひもでとじたものが一般的。多くの社寺がオリジナルの御朱印帳を用意しているほか、最近の御朱印ブームにより、大型の雑貨店や文房具店などでも取り扱われるようになりました。シンプルなものから、かわいらしいデザインのものまで多種多様な御朱印帳が販売されているので、お気に入りのものを探してみてくださいね。









うさぎのイラストがかわいらしい栃木県佐野市・法雲寺の御朱印

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御朱印はどこでもらえるの?

御朱印は、神社なら社務所や授与所、お寺なら納経所、寺務所と呼ばれる場所でいただくことができます。僧侶や神職などに「御朱印をお願いします」と声をかけ、御朱印を書いていただきたいページを開いて御朱印帳を渡しましょう。御朱印をいただいたら、「ありがとうございます。いただきます。」とお礼の言葉を述べてから帰りましょう。
御朱印をいただける時間は社寺により異なります。多くの場合、社務所等は 5:00 pmごろには閉まってしまうので、なるべく早い時間に訪れるようにするか、受付時間を事前に調べておくといいでしょう。また、人が常駐していない小さな社寺や、一部の浄土真宗のお寺など、宗派によっては御朱印を授与していないところもあります。





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御朱印には何が書いてあるの?

通常、御朱印には、神社やお寺の名前などの朱印(印影)が押され、墨書で参拝した日付や社寺名、御祭神・御本尊の名前などが記されています。神社やお寺によってそれぞれデザインが異なるのはもちろん、正月、節分、ひな祭りなどの季節ごとの行事の際に限定の御朱印を授けてくれる社寺もあります。個性的でバラエティ豊富な御朱印をたくさん集めて見比べるのも楽しいですよ。





一般的な御朱印の料金について

御朱印代は、通常神社では初穂(神様にお供えするものという意味)料、お寺では納経料やお布施(感謝の気持ちで施し供えるという意味)と言い、御朱印をお願いするときまたは、受け取る際に納めます。ほとんどの社寺が300円、500円といった値段設定をしていますが、本来はあくまで「気持ち」であり、いくら納めてもよいものです。

知っておきたいマナー

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まずは参拝から

御朱印は参拝の証しにいただくもの。社寺に着いた途端に真っ先に御朱印をいただきに行くのは失礼にあたります。まずは落ち着いて参拝することが大切です。
ただし、参拝者が多い大きな社寺や、初詣の時期など混雑時、御朱印を書くのに時間がかかる場合などは、お参り前に御朱印帳を預けることもあります。その際はその場の指示に従いましょう。





御朱印代はおつりが出ないようにする

御朱印代は各社寺で設定していますが、本来は気持ちであり金額以上のお金を納めることもできます。そのため、おつりをいただくのはあまり感心されません。御朱印をいただくときは、あらかじめ小銭を用意しおつりが出ないようにしましょう。





御朱印をノートや紙に書いてもらうのはNG

御朱印は、神様・仏様の分身にあたる尊いものです。必ず御朱印帳を用意し、手持ちの手帳やノートで代用するのは避けましょう。ただし、社寺によっては、あらかじめ半紙に書かれた御朱印(書置き)を授与する場合もあります。そのときは、いただいた半紙は大切に持ち帰り、御朱印帳にのり付けをしたり、ファイルに入れたりして大切に保管しましょう。





御朱印を書いていただく間は静かに待つ

御朱印は、神社やお寺の方が心を込めて書いてくださるもの。待っている間はおしゃべりや飲食はせず、静かに待つようにしましょう。また、「こんなふうに書いてほしい」などと要求することはできません。御朱印は書き手によって印象が変わるもの、本やネットで見たものと全く同じものがいただけるとは限りません。いただいたものが想像していたものと違っても、それは世界で一枚だけの自分のためだけの御朱印です。他の人が授かったものとの筆致の違いを楽しむのも御朱印集めの醍醐味ですよ。





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勝手に撮影しない

僧侶や神職の方が墨筆ですらすらと文字を書いていく様子に目を引きつけられ、つい写真や動画を撮ってしまいたくなるかもしれませんが、無断で撮影するのは失礼にあたります。書き手は一文字一文字心を込めて御朱印を書いてくださっているので、邪魔をしないようにしましょう。どうしても撮影をしたい場合は、声をかけてから行うようにしましょう。





いかがでしたか?個性あふれる御朱印は参拝の証しになるだけでなく、アート作品のように見て楽しむこともできるので、ぜひ御朱印帳を用意して、旅先の社寺で御朱印を集めてみてくださいね。きっと旅の良い思い出になりますよ。



この記事に掲載されている情報は、公開時点のものです。

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